・2022年11月9日のNHKWeb特集「朝7時から登校?なぜ九州で?『朝課外』に迫る」にて、 九州・沖縄で続く朝課外の実態、短時間睡眠を強いられる生徒の生活の様子が紹介されております。当該記事の末尾にて、生徒や教員の方などからの声が募集されております。
(外部リンク、最終閲覧2022年11月10日17時00分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221109/k10013880711000.html
眠ればそこに、未来がやってくる
・2022年11月9日のNHKWeb特集「朝7時から登校?なぜ九州で?『朝課外』に迫る」にて、 九州・沖縄で続く朝課外の実態、短時間睡眠を強いられる生徒の生活の様子が紹介されております。当該記事の末尾にて、生徒や教員の方などからの声が募集されております。
(外部リンク、最終閲覧2022年11月10日17時00分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221109/k10013880711000.html
米国Start School LaterのHPにて、世界各国(具体的にはアメリカの47州、オーストラリア、カナダ、シンガポール、韓国、アラブ首長国連邦、台湾、イギリス、ベトナム)での始業時刻適正化の事例ならびに適正化に向けた動きが報告されています。本ページでは、その中から幾つかの事例を紹介いたします。
参照:https://www.startschoollater.net/legislation.html (外部サイト) https://www.startschoollater.net/success-stories.html(外部サイト)
最後にアメリカの州レベルでの取り組みをご紹介します。行政として、学生の睡眠と始業の問題を調査する姿勢が伺われます。
新型コロナウイルスの拡大に伴う生活様式の変化が睡眠・生物学的リズムに与える影響を調べるため、複数の国際的な調査が実施されています。一つ目のリンクは成人を対象とするもの、二つ目のリンクは中学1年生~高校生3年生を対象としたものです(ともに日本語版有り)。三つ目のリンクは英語のみとなりますが、中学生・高校生向けの調査となっています。
以上へのご協力、またSNS等での拡散をいただければ幸いです。
①新型コロナ国際時間調査(対象:18歳以上、日本語版有) survey.sogosurvey.com/r/GCCS20
イスラエル・アリエル大学の Korman 教授、ドイツ・ルートヴィヒマクシミリアン大学の Roenneberg 教授らが、「Global Corona Chrono Survey」というウェブ調査を実施しています。この調査の目的は、 新型コロナウィルス感染防止のために各国で行われている行動制 限が睡眠覚醒リズムにどのような影響をもたらすかを検討することです。
>調査の概要について:国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 北村真吾先生、明治薬科大学 リベラルアーツ 駒田陽子先生による説明文
http://jssr.jp/pdf/covid-19_20200427.pdf
② 『新型コロナウイルス感染拡大防止のための一斉休校や時差通学が中学生・高校生の睡眠と心身の健康に及ぼす影響』についての調査 (対象:中学生・高校生、日本語)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeRDNecFXJY7gW7dlQ0hll1DiY-kv3guLkYc7ul6WrlQdv8TQ/viewform
日本の中学生・高校生を対象に(ただし中学生は保護者の同意を必須としています)、一斉休校や外出自粛が睡眠習慣/体調に及ぼす影響を検討することを目的とした調査です。
③10代の睡眠習慣調査(対象:小学校6年生~高校3年生、英語のみ)
https://www.surveygizmo.com/s3/5561646/Teen-Sleep-Habits-Test-Survey-COVID19
米国のNPO組織School Start Laterによる調査です。多くの学校で休校・オンライン授業・時差登校などが行われる状況下で、10代の若者たちの睡眠を把握することを目的としています。
2020年2月、京都大学において行われた第30回日本疫学会学術総会に参加し、始業時刻と日本の高校生との睡眠の関連についてポスター発表を行いました。
今後は学術総会で頂いたご助言を参考に、論文化を進めて参ります。以下は発表の要旨です。
背景:高校生の睡眠不足は世界的に問題となっており、米国や中国、英国では始業時刻が睡眠に与える影響の分析が進んでいます。しかし日本の高校生の睡眠不足は世界的に見ても深刻であるにもかかわらず、日本ではこのような研究が蓄積されていません。
調査方法:本研究では関東圏の高等学校2校を対象に、生徒が学校で活動を始める時刻と睡眠不足との関連、また学校で活動を始める時刻と精神衛生との関連を分析しました。
結果と限界:性別、年齢、クロノタイプを調整した結果、1時間遅い活動開始時刻は、平日の睡眠の12.2分の増加(95%CI: -0.89分から25.36分, p<0.1)、また抑うつの8.6%の減少(95%CI: 2.41%から14.72%, p<0.01)と関連することを明らかにしました。一方で本研究の限界として活動開始時刻が外生的に与えられておらず交絡を排除できていない点が挙げられるため、さらなる研究を行ってまいります。
2019年11月26日、このたび私たち始業時刻適正化プロジェクトは、米国Start School Later(以下米国SSL)と提携を結び、Local Chapterとしての認証を受けました。米国SSLは30の州に支部を置く非営利団体であり、睡眠研究者、 医療従事者、教育者、保護者、学生といった幅広い人々が参加をしています。これまでにカリフォルニア州での始業遅延法案成立や、各州でのアドボカシー活動に貢献をしています。
今後は米国SSLと連携し、始業時刻の適正化に向けた活動を進めて参ります。
リンク: 米国Start School Later
Start School Later. (2020). About Us. Retrieved [March 20, 2000] from [
https://www.startschoollater.net ]
2019年10月13日、米国カリフォルニア州において、始業時刻遅延法案が成立しました。本法案は州内のパブリックスクールとチャータースクールに適用され、中学校は午前8時以降、高等学校は午前8:30以降の始業が義務付けられることとなりました。
米国School Start Laterによると、マサチューセッツ州やユタ州など他の州においても、同様の法案の議会審議が行われているということです。
リンク:
Harmeet Kaur (2019, October 14). California pushes back school start times for middle and high school students. CNN. Retrieved from https://edition.cnn.com/2019/10/14/health/california-later-school-start-times-trnd/index.html
Start School Later. (2020). Legislation. Retrieved [May 20, 2020] from [ https://www.startschoollater.net/legislation.html ]