【新着】日本の始業時刻と睡眠に関する記事の紹介
【新着】世界的な始業時刻適正化の取り組みについて(2022年11月更新)
新型コロナウイルスと睡眠に関する国際調査のお願い(2020/05/15)2020/07/01追記)
日本疫学会学術総会において、始業時刻と睡眠に関する発表を行いました(2020/02/25)
米国SSLと提携を結びました(2019/12/28)
カリフォルニア州で始業遅延法案が成立しました(2019/10/18)
東京大学五月祭にて、成澤文京区長に始業適正化を提案しました(2019/5/21)

区長からは、現段階での文京区での実施は難しいとの返答を頂きましたが、他の中高一貫校などでの実施に向けた議論がなされました。

【新着】都内の学校で始業適正化が実施されました

今後、こちらの学校との連携を進めて参ります。


学術的な知見に基づき、学生が健康に生活できる環境を提供したい。それが私たちの願いです。

Start School Later とは

学校の始業時間が早すぎることで、生徒の心身に悪影響が及んでいることをご存知でしたか?
私たちは、学術的な知見に基づいて、学校の始業時間などを遅らせ適正化することで、未来を担う子どもたちを応援しています

なぜ学校の始業時間を遅らせる必要があるのか?

日本の学生は極めて深刻な睡眠不足状態にあります。そして、思春期から青年期にかけては睡眠リズムが遅れるため、必ずしも早寝早起きが健康にとって良いとは言えません。始業時間を適切に遅らせることで、学生の心身の健康に繋がり、楽しく学校に通うことにも繋がるのです。

本当に始業時間を遅らせても大丈夫なのか?

体内活動は人それぞれに異なった睡眠リズムで調整されており、また、若いうちは自然と夜型の生活リズムになることがわかっています。早起きは自然と困難になる年代においての早い始業時間が生徒の心身に悪影響を及ぼすとしている研究は海外を中心に多数存在しており、例えばアメリカ睡眠小児科学会は「中高の始業を8:30以降にすること」を求める声明を出しています。

詳しくはこちら

Start School Laterプロジェクトに賛同している先生

  • Amy Wolfson先生
    • 2018年世界睡眠学会で、始業研究に関する部会を担当
    • 思春期の睡眠分野で世界をリードする教授
  • 石橋 由基先生
    • 日本政策創造基盤代表理事
  • 大川 匡子先生
    • 精神・神経科学振興財団 睡眠健康推進機構 機構長
  • 駒田 陽子先生
    • 明治薬科大学准教授
    • 日本時間生物学会学術奨励賞 臨床・社会部門
    • 日本睡眠学会研究奨励賞
  • 志村 哲祥先生
    • 東京医科大学精神医学分野兼任助教・睡眠健康研究ユニットリーダー
    • 特定非営利活動法人睡眠リズム障害患者会Rhythm and Sleep 理事・創設者
  •  瀧本 哲史先生
    • 京都大学産官学連携本部イノベーションマネジメントサイエンス研究部門客員准教授
    • エンジェル投資家
    • 東京・京都瀧本ゼミ顧問
  • 三島 和夫先生
    • 秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 教授
  • Paul Kelley先生
    • オックスフォード大学Nuffield研究所を経て、Open University

このうち、Amy Wolfson教授からは、ウェブサイト公開にあたり、以下のメッセージを頂戴しております。

10代の若者が8時間半から9時間半の良質な睡眠を確保することは重要です。規則正しい睡眠は、精神面においては不安障害や鬱症状・自殺を減少させるなどの効果を持ち、肥満や2型糖尿病を減らすことにも寄与するほか、運転中の居眠りによる事故も減らします。また、シンガポールにおける最近の研究*では、始業時刻を遅らせた直後から継続して学業での成績が向上することがわかっています。先生方におかれましては、そうしたことを意識していただきたいと思っています。

*Lo, J. C., Lee, S. M., Lee, X. K., Sasmita, K., Chee, N. I., Tandi, J., … & Chee, M. W. (2018). Sustained benefits of delaying school start time on adolescent sleep and well-being. Sleep, 41(6), zsy052.

この活動は、NPO法人日本政策創造基盤が中心となり進めています。